Webデザインを学んで、ある程度の技術は身についた。でも、それだけでは仕事にはならない…。
独立してから一番最初に痛感したのは、この当たり前の事実でした。学んだことと、実際に「お金をもらって仕事をする」ことの間には、想像していた以上の距離がありました。
学習中は、カリキュラムをこなして課題を提出すれば、それに対してフィードバックがもらえる環境でした。しかし独立した瞬間、その「向こう側から声をかけてくれる人」がいなくなります。
自分から動いて、自分を見つけてもらわなければ、どれだけスキルを身につけていても仕事にはつながらない。頭では理解していたつもりでしたが、実際にその立場に置かれてみて、初めて実感として腹落ちしました。
この記事では、実際に初案件を獲得するまでに何をやって、何がうまくいかなかったのかを、正直に振り返ってみようと思います。
同じように「学び終えたけど、次にどう動けばいいのかわからない」という段階にいる人の参考になれば嬉しいです。
とにかく片っ端から登録した
まず最初にやったのは、案件を探せそうなサイトへの登録でした。
WEBCOACHのカリキュラムやコーチからのアドバイスもあり、ココナラ・クラウドワークス・ランサーズ・ママワークスにはまず登録しました。この4つはスクール側からも「まずここから」という位置づけで案内されていたサイトです。
それだけでは心もとない気がして、そこからさらに間口を広げようと、目についたサイトをとりあえず片っ端から登録していきました。クラウドワークス テック、テックダイレクト、複業クラウド、SOKUDAN、Wantedly、Indeed、YOUTRUST、Remogu、Reworkerなど、最終的には10サイト以上に登録していたと思います。
今振り返ると、「とにかく登録さえしておけば、そのうちどこかから声がかかるかもしれない」という、少し漠然とした期待があったように思います。
正直、それぞれのサイトの特性を十分に理解した上で使い分けていたわけではありません。
クラウドソーシング系、スカウト型、エンジニア特化型、副業マッチング型など、サイトごとに性質はまったく異なるのですが、当時はその違いすらよくわかっておらず、とにかく「登録しておけば選択肢が増える」という考えで数を優先していました。
実際にプロフィールをすべて作り込む余裕もなく、登録だけして放置してしまったサイトも正直いくつかあります。
クラウドワークスで受けたテスト案件、報酬は500円
登録したサイトの中で、実際に最初に案件をこなしたのはクラウドワークスでした。バナー制作とチラシ制作を組み合わせたテスト案件で、報酬は2つ合わせて500円でした。
正直、金額だけを見ればとても「仕事」と呼べる水準ではありません。時給に換算すれば、とても割に合わない金額だったと思います。
それでも当時は実績もポートフォリオもゼロの状態から始めるには、こうしたテスト案件を通じて「クライアントとやり取りしながら成果物を仕上げる」という経験そのものに価値があると考えて、あえて引き受けました。

ただ、今振り返ると、この判断は少し急ぎすぎていたかもしれないとも思っています。
というのも、実務的なやり取りの経験自体は、WEBCOACHのカリキュラムの中で案件提供の仕組みを通じてすでに経験できていたからです。
「実案件の感覚を早くつかみたい」という焦りが、外部のテスト案件にまで手を伸ばさせた面は正直あったと思います。


WEBCOACHでの学習記録はこちら
テスト案件は、結局「本番」にはつながらなかった
正直に書くと、このテスト案件がそのまま継続案件や本番案件につながることはありませんでした。
「実績を積めば、そこから継続案件がもらえるかもしれない」という期待も少なからずあったのですが、現実はそう甘くはありませんでした。
低単価のテスト案件は、あくまで「お試し」の域を出ないことが多く、そこから信頼関係を築いて本番案件に発展させるには、また別の努力や運の要素が必要なのだと痛感しました。
クライアント側にとっても、テスト案件はあくまで「試しに依頼してみる」という位置づけであり、そのまま継続を約束するものではない、という当たり前のことに、実際に経験してようやく気づいたという感じです。
期待していた分、少し肩透かしを食らったような気持ちにはなりましたが、同時に「テスト案件経由で継続案件を狙う」という戦略の難しさを早い段階で知れたのは、悪いことばかりではなかったとも思っています。
それともうひとつ、今になって思うことがあります。
300〜500円程度の低単価テスト案件からスクールやコンサルへの勧誘に誘導されるケースが、クラウドソーシング界隈で近年よく報告されているらしいということを、後になって知りました。
当時受けたバナー・チラシ制作のテスト案件も、もしかしたらそういう類のものだった可能性は否定できません。実際には勧誘めいた連絡が来ることはなかったのですが、それは単に「反応を見て、勧誘しても引っかからなそうだと判断された」だけなのかもしれない、と今では少し斜めから見ています。
低単価のテスト案件を見かけたときは、少し警戒心を持っておいた方がよさそうです。
実際の初案件は、まったく別のところからやってきた
では、実際に最初のちゃんとした案件はどこから来たのか。デザインとコーディングで、それぞれ経緯が異なります。
デザインの案件は、意外なところから声をかけてもらう形で決まりました。
詳しい経緯はここでは伏せますが、登録した12サイトのどこかから応募して勝ち取ったものではなく、人からのつながりで話が来たというのが実際のところです。
クラウドソーシングサイトでの実績がまだゼロだったにもかかわらず声をかけてもらえたのは、正直かなりありがたいことでした。
コーディングの案件は、A-TECHというスクールの実務テストに合格したことがきっかけで、運営元と業務委託契約を結び、継続的に依頼をいただけるようになりました。
このテストの内容や合格までの過程については、学習記録側の記事で詳しく書いています。


A-TECHでの学習記録はこちら
振り返って思うこと
10サイト以上に登録して、実際にそこから継続的な仕事につながったサイトは、正直なところゼロでした。
実際に仕事につながったのは、人とのつながりと、実務テストという「実力を直接見てもらえる場」の2つでした。
これは決して「クラウドソーシングサイトが無意味だ」ということではないと思っています。
実際、テスト案件を経験したことで実務の空気感や相場の一端をつかめたのは事実ですし、登録していたことで見えてきたサイトごとの雰囲気の違いも、今となっては学びのひとつです。
ただ、当時の自分のように「登録さえすれば声がかかる」という受け身の期待だけで臨むと、なかなか結果にはつながりにくいというのが実感ですし、低単価のテスト案件には少し慎重に向き合った方がよかったとも思っています。
今振り返ると、闇雲に登録サイトを増やすより、実務テストのように自分の実力を直接見てもらえる機会を早めに探した方が、遠回りせずに済んだのかもしれません。
とはいえ、片っ端から登録して動いてみたこと自体が、今の判断基準を作ってくれたとも思っています。同じように独立直後で「まず何から動けばいいのか」と迷っている人がいたら、完璧な戦略を立てるよりも先に、まず一つでも動いてみることをおすすめしたいです。




